GSAの魅力?
06.3.30 up

ままさんがおうちのニューチンクエチェントに乗っていたときのことでした。車内に何となく漂ってきた甘い香り。そのときまだメータを見ていなかったのですが、においはどんどんきつくなり、かすかに煙っているような感じ・・・多少の心当たりがありました。パンダと同じ・・・オーバーヒート。自宅に何とか戻りボンネットを開けると煙もくもく状態で、水は空っぽでした。ウォーターポンプの故障でした。エンジンを冷やすために入れた水も、次の日の朝にはまた空っぽになっていました。

ルノーに乗って何度も体験しているウォーターポンプの故障。チンクも同様にウォーターポンプがやられてしまったのでした。過去1年の間にうちのクルマがキャンパー以外全部水がやられたこともありました。

そんな頃からぱぱさんはままに密か(でもないか)に暗示をかけていたのです。

空冷である2CVのお仲間のタンガラは実によい子で、故障知らずでした。(私がキーを壊したことなどありましたが)もちろんウォーターポンプはありませんし。2CVのエンジンやその他色々惹かれるものがあったようです。

そんな2CV のエンジンを2つ積んだクルマがある。

『GSA』はそんなふうにままのなかにすり込まれていったのでした。いつか・・・手に入れたいクルマとして。

そのGSA。実はお友達で所有している方がみえました。ボビンBXも何台か乗り継いでいる方。ただいまいち本調子ではなかったそうなのです。不調のわけがいまいちつ

かめない状況でその子はTairaさんちにやってくることになったのです。2005年9月。積車でとあるクルマと交換というかたちでGSAはおうちにやってきたのです。

実は私にはGSとGSAの区別が付きません。ただ、過去私が描いたイラストはきれいにレストアされた右ハンドルのGSAで、我が家にやってきたのもGSAということでした。

おうちに帰り着いて、あらためてクルマを眺めます。ドアを開けて・・・ぶっ飛びました。なんじゃこれ?くるまなの?外観だってクルマっぽくはないけれども・・・中身・・・コックピット回り。なんか変なのです。メーターの両隣の丸い筒。中央部からにょきっと生えているマジックハンドみたいな取っ手。メーターの真下にあるキー。

次の日、早速試乗をしました。ぐるりと回りを一周。そしてまた出かけたぱぱさんは戻ってきませんでした。しばらくすると汗だくになってぱぱは戻ってきました。とまったぁ・・・これサンクと同じだよぉ・・・たぶん・・・息継ぎしだして止まってしまった状況に心当たりがあったようです。カブリオくん・・・あの子も大変だったね。間違いなくあれと同じ!とぱぱさんは言い切りました。

問題箇所は回転センサー。このセンサーがいかれているから暖まってくるとおかしくなる。

センサーを外してみると、それはボルトから線が生えたような。そんな形の部品でした。お気楽に教えてもらったイギリスのGSAが得意のクルマ屋さんにメールをしてみると、『そんな仕様のGSAはない。もちろん部品などない。』と言うような返事が返ってきたらしいのです。でも目の前にあるGSAは日立のキャブで、○○仕様なのです。回転センサーぐらいどこかで流用できるものがあるんじゃないか・・・ところがサイズが合わなかったり、どうしてもこれというものが見つからなかったのです。そこで最後の手段にでました。自作・・・

簡単に言うと筒形の形状のセンサーにボルトの頭をひっつけてこしらえたのです。部品としては2つ。早速エンジンをかけてみました。エンジンがかかればこの自作部品は成功。かからなければ失敗。うんとても分かりやすい。

さてGSAのエンジンは無事にかかりました。やったぁ!よかったね。

目標は秋のFBM。何とかなりそうなのです。むふふ。

inserted by FC2 system