2cv


1.2CVがうちにくることになったわけ・・・2000.9.27

シトロエン2CV・・・チャールストン・・・突然ですが、我が家にくることになりました。

2000年9月の東海地方の水害の被害にあったクルマです。車両保険に入っていなかったため、直すことを断念。廃車になる予定でした。

ままさんからの質問。水害にあったクルマは直せるの?

パパさんからの答えとしては、『直せる』そうです。ただ、どこが壊れているか分からないため、すべてを調べなければならない・・・洗浄しなければならない・・・簡単だけど大変。大変かもしれないけど、出来るはず!

廃車の運命から救いたい〜(パパさんがいじりたい〜)ということで、Tairaさんちに来ることが決まりました。我が家にくるのは10月7日。K&Kのレースの前日です。レースが終わると、これからは2CVとの日々が始まるようです。

無事、チャールストンは復活できるのでしょうか・・・


2.おうちに来た・・・2000.10.7

注)赤はぱぱさんのコメントです。

この日はレースの前日でした。ちょうど積車を借りているので、この日に決めました。で、約束の場所。2CVを目の前にして。なかなかかわいらしいです。聞くと、胸の辺りまで水に浸かってしまったそう。夕方には水が全くなくて、その時に気がついて高台に上げていればと悔やんでみえました。クルマの中は茶色く汚れています。『ドナドナされちゃうのを見るのは悲しいなぁ』というオーナーに、ここのホームページに載せますから、遊びに来てくださいとお約束。また、2CVがめでたく直ったときも乗ってもらうお約束です。なんとか直せるといいなと思います。

さて、当然パパさんは登録をするつもりなのですが、ままさんは反対。『これ以上クルマが増えちゃったらどおすんのよ!!』税金に保険、車検などなど・・・ただでさえ大変なのに・・・だから、登録はしない宣言の私に対して、パパさんは余裕の表情。ままさんうそつき、、、、自分が乗りたいんだぞ!!『大丈夫だって』『なにが〜!!』『はまるから』・・・そうあんまり考えたくないのだけど・・・わたし、お手入れも何もしないけど、愛着がわくともうすでに臨界です手放せなくなっちゃうんです。(ままさんバイクこの前手放しましたが、13年間うちの子でした)しかも、私が今まで『自分の車宣言』をしたクルマ。Miniの場合。小さいし、ぼろいし、走らないし、うるさいし、壊れるし、結局そういうところ。そこが好きだったのかも。しかも今度2CVは屋根も開くらしい・・・真夏にロードスターに乗ったときでさえ、暑いといいながらオープンにしていた私。しかも屋根がないなんて・・・困る。2CVを目の当たりにして・・・困るんです。

『このくるまったら、ぼろだし、エアコンもないし、うるさいし、走らないし、壊れるし、もう大変だよ〜ぜんぜんだめ〜』とにこにこしている姿をパパさんは確信しているもよう。あ〜もうホントに困るよ〜

追記:10月8日は筑波でレースだったのですが、360cc軽オープンのクラスになんと2CVが走っていました。しかもなんと2CVは2位でした。ぱぱさんの目もキラリンとしていました。


3.ちょこっとばらす・・・2000.10.10

レースも終わり一段落。ちょっと見に行ってきました。お昼休み。さっそく中のものを出してみました。中も泥が付いているので、一度全部洗わないと。水かけてどんどん洗っていいよ〜なんていわれても・・・するとパパさんがシートを外してくれました。フロントシート2つくっついているのね。シートって重いイメージだったけど・・・軽いわぁこれ。後ろも外しました。室内のふた(水抜き?)を外して、これでどんどんいっていいよとパパさん。すると、パパさんと、パパさんの同僚がのぞき込んできました。ピストンは動くから、エンジンかけてみるか。何でもクランクを回せば、シリンダー内の汚れはで外へでるので問題ないんだそう。火が入らないようにプラグを外して、セルを回します。『だめだねぇ』今度はパパさんの同僚がぷらのハンマーを持って、何だかごんごん叩いています。また回すもダメ。すると、ラチェットを持ってきて、叩いていた部品を外しはじめました。外したあと。ブースターケーブルはどこ?といいながら、バッテリーとケーブルを持ってきました。(何が始まるの?)いくよ〜と男二人声を掛け合って、するとわぁ火花が・・・『だめだねぇ』???

その部品はセルモータでした。エンジンをかけるとき、プラグから火が飛ぶでしょ。その時に燃料を送り込むために、ピストンを押す軸が飛び出してくるんだって。さっきやっていたのは、そこのチェックだったんだね。その後、セルモーターが分解され(初めてのクルマなので、みんな適当)、そしてブレーキクリーナーで表面のさびだけ落としこんな簡単じゃないです、固着してるのでプレスで押したりして動作するようにして各部グリスアップ、もう一度組み上げました。今度は一応動くらしいけど、なんかまったりとしか動かないらしい。モーターだから磁力もないと行けないらしいんだけど、工具もくっつかない位だったので、その辺が原因ではとパパさん。というわけで、セルモーターだけは修理あるいは交換しないといけないようです。今回ひとつ勉強になりました。(いつまで覚えていられるかな〜)

まだ室内は洗っていません。

あと、フロアのさびを発見!!次回写真を載せますです。


4.もすこしばらす・・・2000.10.28

この日なんとお子様がお泊まりとドライブでお留守。クルマいじりチャンスです。さっそく岡崎へ・・・作業自体はお昼からはじめました。外は雨が降っていたので、中へ移動。作業しやすいようにボンネットを外すようです。何やらパイプを外し、(あとでウォッシャーだと分かりましたが。ボンネットに他になにがあるというんだぁ〜)横にスライド。え〜それだけでとれちゃうの?はずれたボンネットはめちゃくちゃ軽かった・・・鉄じゃないのかなぁ・・・すごく軽いし、ふにゃふにゃ・・・そして、さらにフェンダーの付け根のボルトを外すと、あらま、あっという間にフェンダーもはずれちゃいました。う〜まるでおもちゃです。『頼みますから、このクルマでは事故らないようにね。』・・・納得です。

今回もまずはセルを回すチェックです。前回ばらして、もったり回っただけだったのですが、どうやらバッテリーのパワー不足だったようでだからぁ、、オーバーホールしたの!!、バッテリーのパワーアップでも12.5〜8Vぐらいなのでじきこうかんですなをはかったら、セルモーターは単体で勢いよく回り合格。今回は2CVにつけて試すのです。プラグを外してあるので、プラグのところにウエスをつめてつめたらとんでっちゃうぞ!!かけただけセルを回してみました。何だか液体がぶんぶん噴射!!で、燃料のパイプ(水がいっぱいでるかと思ったらそうでもなかったです)もポリのボトルに受けてさらに回と・・・お!どうやらセルはちゃんと動いているみたい。ここに、火がとんで火は飛ぶのだ!(確認済み)、燃料が送られればエンジンかかるんじゃない?

写真はクランキングするべく別のバッテリーにジャンプするの図です。

そういえばさっき吹き出したのもガソリンというよりも水だったとのこと。ミッションにもエンジン内部にも水がびっしりで、そのためオイルが至るところから吹き出したらしいです?(これは引き取ってきた直後です。たぶん水は結構熱で膨張するのでふきだしてきたのだとおもう)

エンジンをかけるためには・・・じゃあ次は燃料タンクの洗浄だぁ。

ジャッキアップして、ウマをかけてパパさんがもぐってタンクを外します。こんな風にどろどろ。お水でばしゃばしゃ洗って、灯油で最後は流して、水?を切ってお待ちください。明日にはエンジンかけられるかな?

(次の日、エンジンをかける予定だったのですが、ままさんがつなぎを忘れたため、作業断念。来週に持ち越しです。)

タンクを洗浄したあとは、ジャッキアップもしてあるし足周り。リヤのハブのチェックです。

オイルやグリースは白濁していたら、もう役目は果たしません。ああ、もうダメそう。(というか絶対ダメ)で、Min^2さんのHPを参考にこじ開けたら・・・ああ、べっこり・・・でもって、中もこのサイズの駒?(44mm さすがのSnap-onバンにも載ってなかった)がなくてこれ以上作業は出来ませんでした。キャップは取り寄せなくちゃ・・・工具も買わなくちゃ。

んで、今回おしまい。

ジャッキ降ろしたら(その後プラグを付けてクランキングしたらでたの、、排気管の中にあった水だぁ)、マフラーからどかーっと水が・・・いたるところに隠れていますね。お水・・・

おまけ・・・フロント足周り上から見た図。

あっさりしているなぁ

ブレーキはね、エンジン側についているんだって。

あ・・・フロアのさび写真がないです。これまた次回。

今度こそ載せます!2CVオフの様子も載せられるかも!!

今後、ままさんはシートカバーを作る予定です。


5.ばらばらになる・・・2001.1.28

長い間放って置かれた2CVですが、伊勢オフであのあまりにきれいなLePinさんの2CVに乗ったぱぱさん。(とてもきれいで調子よかったです。)俄然張り切り出しました。年末に因田商会(いつもお世話様です。)にお願いした部品も届き、準備もばっちり。この週末でエンジンがかかることを夢見て27日土曜日から整備にかかります。が、かからない・・・オルタネーターがあやしいといっていたぱぱさん。オルタネーターのオーバーホールをしたそうです。が、かからない。点火プラグ?(プラグは変えてないぞ!コイルです。)も変えてみました。セルの回りは元気になりましたが、何だか息継ぎもしているし、アイドリングもしないし、(ごちょごちょしてると、5分くらいエンジン回るときもあるだよなぁ燃料ポンプか?)変な感じ。キャブも外して、簡単にチェックをしたり、色々するのですがかからない。エンジンがかかることを確かめてから、オーバーホールにかかろうと思っていたのですが(一応エンジンの音を聞いておけば、どこがだめそうかが判る。また、組み上がったあと、前の調子と比べることが出来るなどの理由から)、ぱぱさんとうとう頭に来ました。『帰りに高原書店へ寄ってヘインズを買う!明日、エンジンばらす!』この日、ヘインズをget。(いままでは、ヘインズもなくかんとインターネットだのみでした。)続きは明日です。

さて、28日日曜。この日はままさんも動きます。まず、作りかけだった2CVのシートカバー。途中から、手を抜いちゃったけど、なんとか無事に出来ました。こんな感じです。ほら。いいでしょ?かわいいでしょ?でもぱぱさんはえらいことになってます。

え〜これはシリンダヘッドと思われます。ぱぱさんの読み(かたほうのプラグを抜いて始動するとそれなりに回る。だから電力がたりないと初めは思っていました)では1気筒がおかしいのでばらけるんじゃないかとのこと。でばらしたこちらが疑わしい方?

真ん中の穴。ピストンが迫ってくるところ(燃焼室ですな)。真っ黒でした。で、これを見たからにはピストンも外しておきたいらしいのですが、ピストンとコンロッド?を留めているピン(正解!ピストンピン)がなかなか外れない・・・工具が入らないのだそう・・・この棒、バルブ?(またまた正解!調子いいぞ まま!)外れなくて苦労してました。(簡単にコッターが外れるという工具を使用しましたが、これ簡単に外れたことないです。)

うんと、上から見た図ですね。

どうも、圧縮が下へ抜けていたように思います。点火タイミングもおかしいと思われます。排気側のバルブの当たりも非常に悪かったです。(ひょっとして、きちんと閉じていなかったかも、、、、排気ポートに灯油を入れてでてくるか見てみましたが一応でなかったです。)

こちらはキャブレターとエキゾーストパイプ。外したらスタッドボルトが折れちゃったそうです。

キャブレーターは今回オーバーホール完了です

そしてこれが、いろいろ外された今の2CVの姿です。でも、なんかよくわかんないね。お顔も愛嬌あるし。左側、ウエスをかぶっている方が今回ばらされています。
これが以前から話題の大穴です。手前の銀色の部分はFRPで穴をふさいじゃいました。まだ、ちょうどペダルの下当たりにも大穴が開いてます。これは溶接して継ぐのかな?(これがなやみどころ、、、、溶接ならばもっと大きい穴にしないとざくざくで溶接できません。)それともこれもFRPで塞ぐのかな?

結局この日も工具を買いに走りました。名古屋まで・・・こんなんばっか・・・


 

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